新型コロナウイルス感染症の再流行を防ぐため、専門家は、一人一人が気を緩めず、基本的な感染対策を徹底するよう呼びかける。 「イベント主催者らに任せきりにしないで、適度な緊張感をもって楽しむことが必要だ」。感染対策に詳しい菅原えりさ?東京医療保健大教授は、参加する側の心構えをそう説く。 最も大切な対策は、こまめな手洗いや消毒だ。出かける時には消毒用アルコールを携帯するとよい。「3密」を避けるのも大事なポイント。移動中の駅や空港など混雑する場所では、マスクを着用し、会話は控えめにすることを心がける。 旅行を計画する人も増えてきているが、旅先での食事は少人数で短時間で済ませたい。帰省先で久しぶりに会う親戚や友人らとの大人数の宴会は、つい盛り上がって大声でしゃべってしまう恐れがある。当面は見送るのが無難だという。 菅原教授は「体調が悪い時や、直近の感染状況によっては、計画を取りやめる勇気も持ってほしい」と話している。